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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

キャラ変幻自在・高橋克典の役の幅を広げる「笑ってもらおう」精神

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「僕、56歳になって事務所が『これ以上おまえをどう売ったらいいのか分からない』と」(高橋克典フジテレビ「まっちゃんねる」6月19日放送)

 芸人たちが笑わせ合い、最後まで誰が笑わずに生き残れるかを競う「ドキュメンタル」。その男性タレント版「イケメンタル」に参戦したのが、高橋克典(56)だ。まさかの登場に皆どよめく中、高橋が笑いながら語った参戦理由が今週の言葉だ。

 もともとは知的でクールな役回りが多かった高橋だが、転機となったのは1999年から始まった「サラリーマン金太郎」(TBS)の主演だ。猪突猛進の強烈なキャラクターを演じ、シリーズは映画化を経て2004年まで続いた。

 03年から始まった「特命係長 只野仁」(テレビ朝日)では、昼はさえないサラリーマン、夜はギラギラのハードボイルドキャラに変貌する男を演じ、12年まで続く長期シリーズとなった。こちらも映画化され、17年にはAbemaTVで配信オリジナルドラマも制作された。

 アクションシーンはもちろん、この頃は既に希少となっていたお色気シーンもあり、小ネタも満載。アクションシーンはブルース・リーや松田優作、萩原健一ら自分の憧れを投影し、ベッドシーンは「昭和のドリフターズみたいに、親から『見ちゃダメよ』と注意されるような雰囲気が出るように演じていました」(AbemaTV「ABEMA TIMES」16年7月14日)。

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