総資産500億円? 明石家さんま流“終活”の哲学「全部国に寄付しようとしてんねん」

公開日: 更新日:

「金残したところでロクなことにならへんからな。いま持っているお金を全部国に寄付しようとしてんねん」――。

 明石家さんま(66)がこのほどTVでそう語り、話題になっている。「子孫に美田を残さず」との老子の格言と同じ考えだが、それにしては資産がすごすぎるという声もある。

「都内の高級住宅街に推定10億円豪邸の他、ベンツや高級外車を何台も所有し、個人事務所のビル、豪のゴールドコーストに別荘と莫大で、総資産500億円なんて見方もされるほど。30代にして年収1億円超えし、最高年収15億円なんて数字も取り沙汰され、貯金30億円とTVで話題になったこともありました」とスポーツ紙芸能デスクは言う。

 これまでも同様の発言はしてきたが、今回はさらに突っ込んで、さんまはこう続けた。

「終了帳(エンディングノート)とかそういうのを残して、家とかは子供たちにあげてと思ったけど(家が)大きいからな。贈与税が大変になんねん、子供らの。そういうことにもなるし、多額のお金を子供に残して人生甘くなってやな、変な人間になるのも嫌や」

 遺産をめぐるトラブルは芸能人も例外ではなく、その額の大きさから法廷闘争に発展。骨肉の争いなどと報じられることはままあり、近年も、やしきたかじん、宇津井健、高倉健らが死後に相続問題で騒がれたものだ。

「生きてるだけで丸もうけ」

「さんまさんは3歳で母親を亡くし、水産加工業を営んでいた父親が小4のときに再婚、継母の連れ子を弟として仲よくしても、継母からはあまりよくしてもらえなかった過去がある。そういうこともあって、変な言い方だが離婚後も家族ファーストで、大竹しのぶさんの前夫の連れ子である長男と、しのぶさんとの間に誕生した長女IMARU(タレント)を全く同じように接している。今回の発言も、家族思いからきているのは間違いないのでは」と、さんまを知る芸能関係者は言った。

 さんまのモットーは「生きてるだけで丸もうけ」「お金どうこうより、明日どうしようって言ってる人生の方が楽しい」とも言っている。「生きてるだけで――」は92年に離婚後、低迷し、そこで見いだした実感からあふれた言葉だという。

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏は別の見方を示してくれた。

「さんまさんは義理堅い人ですから、おっしゃっていることは分からないではない。ただし、まだ60代。人生100年時代です。まだ30年以上もあるなか、そのお考えは変わるかも知れないし、一念発起して、なにかにお金を使うことだってあるかもしれないじゃないですか。今回の発言は、今そう思っているということ。お子さんたちには、さんまさんのことを頼りにせず、自分たちの力で生き抜いてくれというメッセージがあるように見えます」

 さんま流の「終活」哲学。さて、子供たちはどう受け止めているのだろうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  1. 6

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波