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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

不遇を共にしたバカリズムと日村勇紀のブレない「心の支え」

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「お互いしか味方がいない。外ではさげすまれているから」(バカリズムTBS「櫻井・有吉THE夜会」7月22日放送)

 バカリズム(45)が下積み時代、バナナマン日村勇紀(49)の家に居候していたことは有名だ。バナナマンとバカリズムは当時、実力は認められながらもテレビ向きではないという評価で、いわゆる「売れていない若手芸人」だった。そんな20代の頃を回想したバカリズムの言葉を今週は取り上げたい。

「日村さんくらいしか自分のこと面白いと言ってくれない。周りは売れていっているから一緒にネタ番組を見て、悪口言ってたりしてたんですよ」と自嘲して続けた。

 2人が共に暮らしたのは90年代後半。この頃、お笑い界には「ボキャブラ」ブームが巻き起こっていた。渡辺正行主宰の「ラ・ママ新人コント大会」に一緒に出ていたメンバーが、若い女性を中心に熱烈な人気を得ていた。ライブに出ると、その芸人の名前を書いた「うちわ」などを持った女性たちから黄色い声援を浴びていた。

 だが、バナナマンもバカリズムも「ボキャブラ天国」(フジテレビ)に出ていなかったため、その人気に格差があった。登壇しても自分たちのネタはまともに見てもらえない。ヒドい時にはネタの最中、1列目の客から飲みかけの紙コップを舞台に置かれたこともあったという。

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