平野悠
著者のコラム一覧
平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

鮎川誠さんは「群れるのはロック的ではない」と言った

公開日: 更新日:

 五輪反対派は怒るだろうが……。雨が降らないときに雨乞いをするように、東京五輪は「コロナ退散」の儀式だった。そもそも世界のトップアスリートが、せっかく日本で躍動する姿を見せてくれているのに「あえて見ない」というのもおかしな話。パラリンピックの熱い戦いもしっかり見守りたい。それにしても五輪期間中はテレビで競技を見る、ロックを聴く、読書にいそしむ――という3パターンで一日を過ごした。その中の「五輪」がゴソッと抜け落ちてしまった。大好きなサッカーは男女ともにメダルを逃したし、今は何とも寂しい時間を送っている。今回は「シーナ&ロケッツ」のリーダー鮎川誠さんのインタビュー第3弾をお届けしたい――。

  ◇  ◇  ◇

 平野 自分自身は祖父が米国人。父が2世で私はクオーター。鮎川さんの父は米国人。差別などありましたか。

「田舎やったし、目の色の違う子供が生まれたちゅうって隣の地区の先の先の先まで(情報が)行き渡りました。『可愛い子ね』と優しくしてくれる人もいれば『あっちに行ってなさい』と言う人も。父は亡くなるまで連絡をくれ、僕はハーフの中でも<幸せな育ち方>をしたと思っています。子供ながらに<オレは(他人と)違う>と思いましたが、ロックが<オレはオレ。オマエはオマエ。みんなそれぞれに個性があり、違う人間なんだ>と教えてくれた。ロックに感謝しています」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終