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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

文化庁の「アーツ・フォー・ザ・フューチャー」は芸能者をナメてんのか

公開日: 更新日:

 文化庁が仕向けるこのAFF事業の概要を読むと、人をバカにしてやがる。「コロナで自粛を余儀なくされた文化芸術団体において、感染対策を十分に実施し……」とここまでは誰でも書く。この後からが芸能者をナメてやがる。「積極的に公演等を開催し、文化芸術振興の幅広い担い手を巻き込みつつ、『新たな日常』ウイズコロナ時代における新しい文化芸術活動のイノベーションを図るとともに、活動の持続可能性の強化に資する取り組みを支援します」とは、イライラさせる文言だ。

 清水らはどれだけ下積みが長くとも「端役」という「実績」はあるのだ。文化庁の課長止まりの役人なら分かるだろ。「積極的に公演を開催し」って、彼らは積極的に開催したぞ。「文化芸術振興の幅広い担い手を巻き込みつつ」って、彼ら端役こそ“幅広い担い手”だ。他に誰か有名俳優でも巻き込んでたら、補助金が出たというのか? いい加減な役所の文言だ。「文化芸術活動のイノベーションを図る」って、清水らの舞台は“イノベーション”じゃないのか? コロナ禍だから募集させたんだろが。新しい活動を助ける事業だろうが。


「活動の持続可能性の強化に資する取り組み」だと? これも芝居活動に励んできた者をバカにした文言だ。二人芝居の初ユニットに「実績がない」と持続できないのか。文化庁に雇われた誰が審査したか知らないが、清水らのユニットは「可能性なし」とされたのだ。

 文化庁は役者を助けるふりをして、彼らの未来など知らん顔だ。端役たち、泣き寝入りするな! 次の政府に抗議だ。

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