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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

Z世代の若者たちにスティーブ・マックィーンを薦めたい

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 若くして逝った我らのヒーロー、スティーブ・マックイーンも、ひどい思春期を過ごしてきた。賭け事が好きな曲乗り飛行士の父親が、ノミ屋の友人からスティーブという名をとって付けたまま息子を置いて消え、母親とインディアナポリスからロサンゼルスと引っ越すと新しい継父が現れ、殴られていじめられて育った。マックは商店街を荒らしまくる不良グループに加わって窃盗を繰り返したとか。とうとう、14歳になったマックは州立少年院に送られ、脱走しては戻されて、あらゆる重労働を体験したそうだ。

 コロコロ男を代える母から逃げて一人でニューヨークに出て、タンカーの船員になってキューバやドミニカに。そこで大工見習いをして、またテキサスに戻って売春宿でタオルボーイをしたり、油井で下っ端の石油掘りをしたり……はたまた、見せ物巡業の一団に入ったり、カナダまで放浪してきこりをした後、海兵隊員になったり。除隊後はサンダル工場に勤め、ボクサーを目指したり、マンハッタンでばくちの集金係や百科事典セットまで売り歩いた。ミズーリの農家出の少年は、いつの間にかコトやモノや人の情緒が分かる21歳の大人になっていた。家族はいなくても社会や友人が彼を育ててくれたのだ。

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