<4>寄席に出始めて50年「昔は個性的な師匠が大勢いました」

公開日: 更新日:

 東京ボーイズが寄席に出るようになって、来年で50年になる。その間、多くの落語家たちとの交流があった。懐かしい師匠連の思い出を語ってもらおう。

仲八郎「昔は個性的な師匠が大勢いました。一番思い出に残るのは三遊亭小円馬師匠ですね。歌謡曲が大好きで、高座でも歌う。トリを取る時、東京ボーイズをヒザがわり(トリの前の色物)に使ってくれました。というのも、落語を15分くらいで切り上げた後に、僕らの伴奏で歌いたいからなんです」

菅六郎「またいい声で、うまいんだよ。三橋美智也の『リンゴ村から』なんてね。お客さまが喜ぶから何曲も歌うの」

 小円馬の歌は私も聞いている。妹さんがジャズ歌手の森サカエだから、歌がうまいのは血筋なのかも知れない。

仲「陽気で楽しい師匠でした。あとは、三笑亭夢楽師匠ですか。面倒見のいい方で、若手を集めて野球チームをつくり監督になった。若き日の小遊三師匠、米助師匠、夢之助師匠、若くして亡くなった痴楽師匠たちがレギュラーメンバーでした。東京ボーイズも入れてもらって、リーダーはピッチャーをやってました。あの頃は楽しかったですねえ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言