<4>寄席に出始めて50年「昔は個性的な師匠が大勢いました」

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 東京ボーイズが寄席に出るようになって、来年で50年になる。その間、多くの落語家たちとの交流があった。懐かしい師匠連の思い出を語ってもらおう。

仲八郎「昔は個性的な師匠が大勢いました。一番思い出に残るのは三遊亭小円馬師匠ですね。歌謡曲が大好きで、高座でも歌う。トリを取る時、東京ボーイズをヒザがわり(トリの前の色物)に使ってくれました。というのも、落語を15分くらいで切り上げた後に、僕らの伴奏で歌いたいからなんです」

菅六郎「またいい声で、うまいんだよ。三橋美智也の『リンゴ村から』なんてね。お客さまが喜ぶから何曲も歌うの」

 小円馬の歌は私も聞いている。妹さんがジャズ歌手の森サカエだから、歌がうまいのは血筋なのかも知れない。

仲「陽気で楽しい師匠でした。あとは、三笑亭夢楽師匠ですか。面倒見のいい方で、若手を集めて野球チームをつくり監督になった。若き日の小遊三師匠、米助師匠、夢之助師匠、若くして亡くなった痴楽師匠たちがレギュラーメンバーでした。東京ボーイズも入れてもらって、リーダーはピッチャーをやってました。あの頃は楽しかったですねえ」

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