木村多江がNHKドラマ「阿佐ヶ谷姉妹」の再ブレークで掴んだ“新・奇跡の50歳”の座

公開日: 更新日:

 それが多くの視聴者にも伝わったのだろう。芸能ライターのエリザベス松本氏は「確かに木村さんは奇跡のアラフィフです」とこう続ける。

「木村さんに演技力があるからこそですが、50歳になってから新しい役柄の扉を開くなんて、なかなかできることではありません。木村さんといえば、2003年放送の連ドラ『白い巨塔』に、がんに侵される製薬会社のMR役で出演していたんですが、鼻水まで垂らす泣きの演技を見た時、これほど不幸が似合う女優さんはいないと強く印象に残りました。それが、今は阿佐ヶ谷姉妹。本人がこういう役を待っていたとしか思えないほど、すんなりと役柄にハマっていましたよね」

 そもそも木村が注目され始めたのは、1999年放送の連ドラ「リング~最終章~」(フジテレビ系)で山村貞子役を演じたあたりからだ。呪いからお笑いまで……まさに奇跡のアラフィフか。

「変な話ですが、女性が友達になりたいと思わせる不思議な魅力がある女性で、50歳にして、さらなるポテンシャルを感じさせる女優さん。新境地を開拓したことで、今後さらにオファーも増えるでしょうし、『阿佐ヶ谷姉妹』はぜひ映画化してほしいですね」(エリザベス松本氏)

 確かに、映画化はしてほしい気もする。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?