“杏という名の少女”が大人になるまで 4月で36歳に…「今からキャラ変」のその先

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「今、遅ればせの反抗期。一度も髪を染めたことがなくて、染めてみたくなってきました」

 シングルマザーとして3人の幼子を子育て中の女優、杏(35)はそう言って笑った。

 先月末に行われた、日本語吹き替え版の声優を務めた映画「アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!」公開記念イベントでのこと。

「15歳から仕事をしていて、社会との風通しがいい感じだったので、反抗期はあまりなかった」としつつ、「今からキャラ変」とおどけていた。

「昨年、芸能活動20周年を迎え、映画にドラマにと話題作に出演の一方、ユーチューブチャンネルを開設し、歌の動画を投稿したりしている。2020年に前夫の東出昌大に三くだり半を突き付けて離婚以降、東出が事務所解雇で今また騒動を起こしているのと正反対に、ますます女優として母として独立し、前向きで魅力を増していると評判ですよ」

 そう舞台袖で芸能関係者は言っていた。

高校中退で15歳から仕事

 杏は俳優渡辺謙の長女。父親の不倫に母親が苦しむのを間近で見て、支えるべく高校を中退。離婚後は母親の背負う多額な借金返済のため仕事に励んだことで知られる。そのため「将来結婚したら、絶対に離婚しない」と誓っていたそうだが、その夢はもろくも破れ、さらに母親が社長の個人事務所と係争中とも報じられた。精神的に追い込まれる状況だったろうが、公には弱った姿を見せることなく乗り切った。ベテラン芸能記者の青山佳裕氏はこう言う。

「杏さんが30歳になったかならないかという頃、神田の老舗そば屋『まつや』をひとり訪れ、『私、一度このお店でおいしいおそばを手繰りながら、文庫本を片手に熱燗を飲んでみたかったんです』って仲居さんにうれしそうに話し掛けるところに居合わせたことがあります。人目をひかずにいられない長身痩躯の美女で、笑顔がきらきらと光って見えました。思うに任せないのが人生ですが、どんな境遇でも、幸せを見いだすことのできる女性なのだなあと思ったものです」

 オリコンニュースインタビューでは、こんなことを語っている。

「以前からエッセーなどを何冊か出させていただいたことがありましたが、アウトプットしたい欲が結構あるんです」

「もちろん大変な世の中になったなという実感はあります。一方で、ナレーションの仕事も自宅からリモートで行うなど、制約も多いですが、逆に表現の広がりを感じることもあります。ネットワーク上での仕事の広がりも感じています」

「良いと思ったものを断片的にちりばめて、それを俯瞰で見ると点描になって、自分なりの“私はこうですよ”になればいいな」

 前出の青山氏はこう続けた。

「杏さんは思っていると思います。私の人生、まだまだこれから。これまでのことが帳消しになって余りある幸せが待っているに違いないって。そして、実際そうなっていく雰囲気がありますね」

 4月の誕生日で36歳に。杏という名の少女は、タフで知的で魅力あふれる大人の女性になった。

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