「西城秀樹伝説」輝き増す…ファンもメディアも愛した“レジェンド”の偉大な功績

公開日: 更新日:

■カバー曲も自分のスタイルで歌う

 大ヒット曲「ヤングマン」が、米ディスコグループ「ヴィレッジ・ピープル」の1978年のヒット曲「YMCA」のカバーだったのは有名な話。レインボーにナイトレンジャー、KISSなどの楽曲を幅広く歌い、ワム!の「ケアレス・ウィスパー」を「抱きしめてジルバ」として、リリースすると、郷ひろみがそれに倣えと、歌ったりしていたという。

 きっかけは、ロッド・スチュワートがスプリームスのシングル「キープ・ミー・ハンギン・オン」を自曲のように歌っているのをライブで見たこと。「こんなすてきな遊びをどうして日本ではしないんだろう」とはじめ、ヒデキのカバーを聴いて洋楽を知った者が相次いだ。洋楽の伝道者でもあったわけだ。

「そこで重視していたのが、誰をカバーするにしても、真似することなく、自分のスタイルで歌うことだったそうです。今では普通にやられていることが、ヒデキさんの開拓したものだったりする。驚くべき先見性であるとともに、ワールドワイドな歌唱・表現力があった稀有な存在なのです」(加藤氏)

 日本の音楽シーンにこれだけのレジェンド歌手がいたのである。昭和世代なら胸を張りたくなるだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり