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碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

NHK「バラエティー生活笑百科」番組全体はマンネリかもしれないが…

公開日: 更新日:

 NHK「バラエティー生活笑百科」の放送が始まったのは昭和60年(1985年)4月。これまで37年も続いてきた。

 しかし最近は、民放もNHKも一種の長寿番組終了ブームだ。2月に幕を閉じた「ガッテン!」に続き、4月早々にはこの番組もテレビから消えることになっている。

 番組の基本構造はシンプルで、開始当初からほぼ変わっていない。扱われるのは、日常生活で発生しそうな法的トラブル。漫才コンビの相談に乗るという形で相談員が意見を述べ、最後に弁護士が解説してくれるのだ。

 19日の放送分では、漫才の相方が自分たちの活動費を勝手に借金した揚げ句、コンビは解散。個人に全額返済の義務があるかで盛り上がっていた。

 特別相談員である桂吉弥たちの無理筋な持論展開も“お約束”であり、番組名物だ。視聴者は笑いながら見ているうちに、実は夫婦や友人との間でも起こり得る、身近な話であることに気づくのだ。

 確かに、番組全体はマンネリかもしれない。しかし、長年この「定食」の味を愛してきた、たくさんの視聴者がいるのも事実だ。その多くが中高齢者であることをもって、ばっさり切り捨てるのはもったいない。

 TBSは、同じく中高齢視聴者が多い「噂の!東京マガジン」を、地上波からBS-TBSへと移動させている。そんな配慮が「皆さまのNHK」にあってもよかった。

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