甲斐よしひろ流ロックの本質と哲学は時代を超える 今もステージに立ち続け

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「今週も甲斐バンドの皆さんには、スタジオにお越しいただけませんでした」

 司会の黒柳徹子が「ザ・ベストテン」で毎週のように言っていたものだ。「HERO(ヒーローになる時、それは今)」「安奈」などのヒット曲を連発していた70年代後半、甲斐よしひろ(68)はこの当時をテレビで振り返りこう言った。

「半日つぶれる。時間がもったいないから」

 リハーサルやら打ち合わせで本番まで長く待たされるのが当たり前のような世界。歌番組出演がレコード売り上げにつながったため、プロモーションとしてテレビ出演する歌手がほとんどのなか、テレビよりもツアーに出て増やしていく方針を打ち出したのだそうだ。

「キャスティングありきで、出演してくれる歌手で番組をつくるのをやめ、順位をもとにしたランキング方式を取ったのが『ベストテン』でした。売れっ子を生で見ることができるほか、中島みゆき、オフコース、吉田拓郎ら、ランクインしても出場しない歌手はかっこよくもあった。いずれも翌日の教室などで話題になったものですね」と、スポーツ紙芸能デスクは振り返る。

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