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伊藤さとり映画パーソナリティー

映画コメンテーターとして映画舞台挨拶のMCやTVやラジオで映画紹介を始め、映画レビューを執筆。その他、TSUTAYA映画DJを25年にわたり務める。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。レギュラーは「伊藤さとりと映画な仲間たち」俳優対談&監督対談番組(Youtube)他、東映チャンネル、ぴあ、スクリーン、シネマスクエア、otocotoなど。心理カウンセラーの資格から本を出版したり、心理テストをパンフレットや雑誌に掲載。映画賞審査員も。 →公式HP

濱口竜介監督が証明する健全なワークショップの必要性、監督が俳優に教えるモノとは?

公開日: 更新日:

■「希望を与えるところ」濱口監督作品とワークショップ

 この3作を観て私は、3月26日に開催された高崎映画祭授賞式にて『いとみち』(横浜聡子監督)、『偶然と想像』(濱口竜介監督)で最優秀助演男優賞を受賞した中島歩さんのスピーチを思い出しました。

 彼は濱口監督とはワークショップで出会い、今回の『偶然と想像』に出演することができ、さらに先日他界された青山真治監督ともワークショップに参加したことから縁が生まれ、演劇作品を作ったとのことでした。

 スピーチの最後には「ワークショップは映画を作りたい人、役者として成長したい人には希望を与えるところで、人権が守られ、健全な場所であるべきだ」と目に涙を浮かべて語っていました。

 濱口竜介監督は精力的にワークショップを開催し、演技未経験者もワークショップ参加者の中からキャスティングしています。今回挙げた『親密さ』は映画・演劇の専門学校(ENBUゼミナール)の講師を務めた際に、俳優志望の学生達の卒業制作として作った作品です。

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