著者のコラム一覧
影山貴彦同志社女子大教授

▽かげやま・たかひこ 同志社女子大学学芸学部メディア創造学科教授。1962年、岡山県生まれ。早大政経学部卒。86年に毎日放送入社、「MBSヤングタウン」ほかテレビとラジオの番組を手掛ける。ABCラジオ番組審議会委員長、GAORA番組審議会副委員長、日本笑い学会理事。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」(実業之日本社)、「おっさん力」(PHP研究所)、「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

教え子に好きな女性タレントを答えたら「イガワハルカ…。だ、誰ですか?」

公開日: 更新日:

 その名前を出せば間違いない人を真っ先に頭に浮かべました。実際私自身大ファンなのですが、これまでの教え子たちも、かなりの確率で彼女に憧れを抱いていたと、頭の中に組み込んでいるのです。

 満を持して、というと大げさですが、声高らかに「井川遥さん!」とその学生に伝えました。心の中で「どうやっ! ええ線突くやろボク。さすがエンタメの専門家やろっ」とニンマリしながら。ですが、彼女から返ってきた言葉は、予想をはるかに超えたものだったのです。

「イガワハルカ……。だ、誰ですか?」

 すぐ別の2人の学生に助け(?)を求めましたが、やはり同様の表情です。ただ井川さんの名誉のためにも、それからのことを的確にお伝えしておかねばなりません。私が次の言葉を重ねる前に、ササッと全員がスマホで調べ画像をチェックし、「すいません! 知ってました!」と言い直したのです。素直さは、最近の学生の長所のひとつです。

 それにしても、です。今年の新入生が大体2003年前後の生まれであることは、よくわかっていたつもりですが、ついに井川遥さんの名前と顔がすぐに一致しない世代が入学してきた事実。いろいろ頑張らねば! と気合を入れ直したところです。 =つづく

【連載】当世メディア論~教え子がくれるヒント

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー