尾上松也“すごい顔芸”より「鎌倉殿の13人」後鳥羽上皇役でホントの実力発揮できる?

公開日: 更新日:

 今年に入ってからその傾向がさらに強まった。「まったり!赤胴鈴之助」(テレビ大阪)では、中年になっても少年時代の道着のまま生活していた鈴之助に扮し、現代にタイムスリップしてしまい、やることもなく喫茶店でまったりするというドタバタ喜劇を演じた。「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)では、ムードメーカーでおちゃめなテンション高めの若手刑事を好演。「やんごとなき一族」(フジテレビ系)では、上流社会一族の後継を争う気の小さい長男を演じ、事あるごとに“顔芸”を披露した。

「“顔芸”といえば、歌舞伎役者の十八番ですが、『やんごとなき』では松也の妻役を演じた松本若菜に根こそぎ持っていかれた印象です。松也の演技力を思えば、そんなに“顔芸”に頼る必要はないと思うのですが、ドラマではどうしてもそこを求められてしまう」(松竹関係者)

 もっとも当の松也自身は意に介す様子がない。

「松也さんの頭にあるのは、一にも二にも歌舞伎界の発展です。そのためには、オファーされた役がどんな役であろうとありがたく引き受け、全力を尽くす。ただ、それだけだといいます。今、歌舞伎界は危機的状況にあり、市川海老蔵さんでも客席が埋まらない状況が続いています。責任感が人一倍強い松也さんは、『テレビ出演は少しでも若い人たちに歌舞伎に興味を持ってもらうための手段』と割り切り、『役をいただけるだけありがたい』と感謝すらしているそうです」(梨園関係者)

 さすがにNHKが後鳥羽上皇に“顔芸”を演じさせることはないだろう。ついに松也の本領発揮だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に