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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

主役を気取らず常に仲間の良さを引き出す 麒麟・川島は生粋の司会者

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「水曜日のダウンタウン」(TBS系)では、浜田や松本が不在のとき、川島はそれぞれの代役を務めるほど抜群の安定感で絶大な信頼を得ている。そして「もう僕がダウンタウンなんです」(「水曜日のダウンタウン」2022年4月27日)と笑わせていた。彼が生粋の“司会者”であることを物語るエピソードがある。それは自身の結婚式だ。

 川島は自ら式をプロデュースしたばかりか、プロの司会者に頼むと、7万円はかかってしまうと知った川島は、新郎でありながら自分で「新郎新婦の入場です」と自分たちを呼び込むなど、司会を担当したというのだ(TBS系「A-Studio+」22年8月5日)。その際、ネゴシックスに花嫁姿で“乱入”させるといった演出も考案。仲間の良さを引き出すことを常に考えている。

 思えば渋谷凪咲のブレークも、もう中学生が再注目されたのも川島の発言がきっかけだ。「ラヴィット!」でも、なすなかにしやチャンカワイ、相席スタート山添ら数多くの実力はあるものの、くすぶっていた芸人に光を当てている。

 多くの番組でMCを務めながら「川島の~」のような自分の名を冠した番組がないことが悩みだとも語っていた(TBS系「櫻井・有吉THE夜会」22年5月12日)が、それこそが決して主役として出しゃばらず周りの出演者を生かす川島の司会術を象徴している。

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