著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

アパレル世界2位のH&Mを猛追! 絶好調ファーストリテイリング・柳井正会長の“後継者選び”で注目の動きが

公開日: 更新日:

 ユニクロなどを手がける衣料品大手ファーストリテイリングが9日発表した2025年8月期決算(国際会計基準)は、売上高(売上収益ベース)が前年同期比9.6%増の3兆4005億円、営業利益が12.6%増の5642億円、親会社帰属純利益が16.4%増の4330億円と、4期連続で過去最高業績を更新した。

 この売上高は、アパレル世界2位のH&Mの2344億7800万スウェーデンクローネ(約3兆7516億円.24年11月期)に迫る水準であり、同社の影響力を強めている。

 特に国内ユニクロ事業の売上高は、前年比10.1%増の1兆260億円に達し、初めて1兆円を突破した(売上収益ベース)。アパレル企業の国内売上高が1兆円を超えるのは初めて。

 店舗数は過去5年間で30店舗減少しているものの、1店舗あたりの規模拡大と、データを活用したMD(マーチャンダイジング)最適化により売り上げを押し上げた。

 順風満帆に見えるファストリだが、死角がないわけではない。最大の懸念材料はトランプ関税の影響だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり