アパレル世界2位のH&Mを猛追! 絶好調ファーストリテイリング・柳井正会長の“後継者選び”で注目の動きが
ユニクロなどを手がける衣料品大手ファーストリテイリングが9日発表した2025年8月期決算(国際会計基準)は、売上高(売上収益ベース)が前年同期比9.6%増の3兆4005億円、営業利益が12.6%増の5642億円、親会社帰属純利益が16.4%増の4330億円と、4期連続で過去最高業績を更新した。
この売上高は、アパレル世界2位のH&Mの2344億7800万スウェーデンクローネ(約3兆7516億円.24年11月期)に迫る水準であり、同社の影響力を強めている。
特に国内ユニクロ事業の売上高は、前年比10.1%増の1兆260億円に達し、初めて1兆円を突破した(売上収益ベース)。アパレル企業の国内売上高が1兆円を超えるのは初めて。
店舗数は過去5年間で30店舗減少しているものの、1店舗あたりの規模拡大と、データを活用したMD(マーチャンダイジング)最適化により売り上げを押し上げた。
順風満帆に見えるファストリだが、死角がないわけではない。最大の懸念材料はトランプ関税の影響だ。