大原麗子・森進一の交際スキャンダルで訴えられた1975年 すでに「不倫」が週刊誌タイトルに

公開日: 更新日:

 不倫という言葉が一般的に使われるようになったのは、1983年のテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」(通称 金妻)からだといわれる。だが、これは間違い。

 なぜなら、私が週刊現代の編集者だった1975年に、タイトルで使っているからだ。「今度は“不倫の恋騒動”で追っかけられている森進一と大原麗子」(7月10日号)がそれだ。

 森は前年「襟裳岬」でレコード大賞などを受賞。人気絶頂で独身、27歳。大原は28歳。女優として絶頂期だったが、俳優の渡瀬恒彦と結婚している人妻だった。

 発売されると反響は大きかった。だが、大原が心労から「ギランバレー症候群」という病気になり、決まっていたテレビドラマの主役を降板する大騒動になってしまった。大原は、記事は事実無根、名誉を毀損されたとして、当時としては珍しかった刑事と民事の両方で告訴してきたのである。

■仕方なく彼女の家に出向いたが、30万円は返ってこなかった

 当時、私がいる講談社には法務という部署はなかった。編集総務の中に、Kという部次長が1人だけ。それも、法律については私と同程度の知識しかなかった。Kが私に言った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった