著者のコラム一覧
高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

八木莉可子の魅力は、洗練された都会っぽさと素朴さをバランス良く兼ね備えること

公開日: 更新日:

八木莉可子(21)=NEXCO中日本

 トレンディードラマ全盛期には、登場する女性がおしゃれな高級マンションに住んでいて「家賃は誰が払っているのだろう?」とツッコミを入れたくなるドラマが少なくなかったが、今は「地方から上京してきたばかりの大学生・新入社員」といった感じの素朴なヒロイン像のほうが共感を得やすく、増えている。

 一方で、化粧品などのCMに似合うような憧れの存在としての魅力も必要とされるので、素朴さと洗練された都会っぽさをバランス良く持っている女優が求められる。大都市の近隣県で生まれ育った若手女優の活躍が目立っているのも、ちょうどいい素朴さがあるからだろう。

 東京の「となりのとなり」の群馬県は、白石麻衣大友花恋、ドラマ「石子と羽男」で今年デビューした片岡凜を輩出。福岡の「となりのとなり」の長崎県は仲里依紗川口春奈長濱ねるを生んだ。そして、関西における「となりのとなり」理論の注目は、大阪から京都を挟んでとなりのとなりに位置する滋賀県だ(愛知の「となりのとなり」の県でもある)。

 人口約140万人という決して大きくない県でありながら、同県出身の若手女優にはリクルート「ゼクシィ」のCMに出演中の堀田真由、バラエティーでもおなじみの高橋ひかる、そして、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条時政の娘・きくを演じている八木莉可子がいて、層が厚い。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁