NHK新会長に稲葉延雄氏 “日銀総裁になれなかった男”が公共放送トップに選ばれた経緯と評判

公開日: 更新日:

 NHKの新会長に5日、元日本銀行理事の稲葉延雄氏(72)が選出された。外部出身の会長は6人連続。現会長の前田晃伸氏は1期で退く。稲葉氏は来年1月25日に就任予定で任期は3年となる。

 稲葉氏は静岡県出身。1974年に東大経済学部卒業後、日銀に入行し、考査局長や理事を歴任した「日銀プロパー」だ。2008年からリコー特別顧問に転じ、取締役会議長などを務めた。

「日銀時代は企画畑のエースであり、入行時から自他ともに認める『将来の総裁候補』でした。実際、13年3月まで総裁だった白川方明氏の『次は稲葉で決まり』といわれたが、12年12月の第2次安倍政権の発足で潮目が一変。官邸主導の“横やり”人事により、いわゆる『リフレ派』の黒田東彦氏が総裁に就任し、現在に至るわけです」(日銀関係者)

 稲葉氏は今年6月にリコーの取締役会議長を退任。今もリコー経済社会研究所参与の肩書こそ残るが、一線を退いた直後にNHK会長へ“横すべり”。なぜ、元日銀マンが公共放送のトップに選ばれたのか。一体、どんな人物なのか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー