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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

自分は「負け試合を飲める」のか…ケンドーコバヤシが求める芸人の気概

公開日: 更新日:

「誰もがトガってない方向にトガってたかもしれんね」
 (ケンドーコバヤシ/テレビ朝日系「アメトーーク!」1月26日放送)

 ◇  ◇  ◇

「オモロいことが全て、みたいな時代」に「戦乱の世を生き抜いた武将みたいなイメージ」とパンサー向井が評するのは、中川家、陣内智則、ハリウッドザコシショウらを輩出した大阪NSC11期。その中でも、とりわけ個性的なのがケンドーコバヤシ(50)だ。彼が若手時代の自分を振り返って語った言葉を今週は取り上げたい。

 ケンコバは「自分のネタとかでも、めっちゃウケる箇所があったんですよ。削ったりしてましたもんね。あそこ、わかりやすいんやなって」と続けた。当時の彼は「客にウケている」=「客に媚びている」と考えてしまっていたのだ。コバが芸人の世界に入る頃、上の世代の芸人は「ワル」や「ならず者」がなるものというイメージがあった。それに憧れていたため、必要以上にトガっていたという。

 デビューして間もなく、アイドル的人気があった芸人に罰ゲームの執行役としてビンタをしたら劇場の観客に嫌われ、「帰れ」コールが起こるようになった。だが、プロレスファンでもあった彼は、ブーイングの中でネタをやるのが快感だった(TBS系「霜降りミキXIT」2021年2月8日)。

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