映画評論家・白井佳夫さんは90歳「映画は数ある娯楽のひとつに。むしろ正しい位置でしょう」

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 なんと、ビックリだ。

「私の仕事のやり方も、ここ20年ですっかり変わりました。以前は銀座や築地、新橋あたりの各映画会社の試写室を回っていましたが、今ではDVDが送られてきます。月間30本くらい。それを大型テレビ受像機で見て、『週刊新潮』と月刊の『部落解放』に、もう数十年来、批評を書いています。試写会で1回見た印象で批評していたときより、今のほうが対象作品は入念に3回ぐらい見るので、批評の質は上がっていると思いますよ」

 辛口で知られる白井さんだが、最近は変わったという。

「80点以上はつけられる作品を取り上げ、なるべく良いところを書くようにしています。映画がほかのエンターテインメントに押され窮地に陥ってからは、私の好きな映画をなるべくたくさん見てもらいたい、と思いましてね。最近だと、お正月映画の『ドリーム・ホース』という英国作品がおもしろかったです」

■日本映画ベストのモノクロは「西鶴一代女」、カラーは「愛のコリーダ」


 ちなみに、白井さんがこれまで見た日本映画全作品のベストは、モノクロは溝口健二監督「西鶴一代女」。カラーは大島渚監督の「愛のコリーダ」のパリで見た完全版だとか。

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