元Jr.カウアン氏の実名被害証言が潮目を変えた…ジャニーズ創業者性加害問題は報道機関にとっての試金石

公開日: 更新日:

加速するジャニーズ離れ アイドルを目指す少年たちも

 ジャニーズは今回の会見などを受け、海外メディアなどほとんどの取材には応じず、共同通信など一部に対してのコメントでは性加害について一切触れていない。説明責任、ガバナンス、コンプライアンス重視とすべて失格との印象を自分たちで世に知らしめているようなものだ。追及、包囲網は着々と狭まり、「身動きがとれなくなっている」との見方も報じられる。

「ジャニーズ離れは、ご用聞きのメディア、ファンのみならず、アイドルを目指す少年たちの間でも広がっています。性加害、それを認めもしない閉鎖的独善体質、SNSすらできない時代遅れの事務所になんて、誰が入りたいと思いますか。キンプリの分裂劇、辞めジャニの流れ、最初から世界を目指す子も増えているし、ジャニーズの決壊、内部崩壊は急ピッチで進んでますよ」

 業界に長い放送作家はそう言って、今後の見通しを語った。

「ジャニーズ問題は、メディアにとって、ちゃんと報道機関として機能しているかどうかの試金石になってきた。及び腰の忖度を続けていたら、もう信用されなくなりますから、長い物には巻かれろというジャニーズとの関係を見直すしかない。となると、そんな事務所のタレントをこぞって出演させているテレビはどうなのかとの目が世間から向けられ、番組が減っていく。結果的に忖度の必要もなくなり、ジャニーズと付き合っていること自体、メディアには不利益になるし、それはタレントにとっても同じです」

 日本は「報道の自由度ランキング」で2022年、180カ国中71位であった。ジャニーズ問題で少しは失地回復できるかどうか。 

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  2. 7

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  3. 8

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 9

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  5. 10

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも