著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

松本人志は仮に文春との裁判で勝訴しても…「遊びは三流以下」の大ダメージ

公開日: 更新日:

 ダウンタウン松本人志の性加害疑惑の輪郭が少しずつ見えてきた。

 吉本興業は当初、「当該事実は一切ない」とホテルでの出来事すべてを否定していたが、週刊文春が報じた第2弾で女性のアテンドを務めたたむらけんじが「パーティーがあったことは事実」と認めた。たむけんが認めたことで流れは変わった。

 文春の第1弾でキーパーソンになったスピードワゴンの小沢一敬も当初、仕事継続の意思を示していたのが一転、「混乱や迷惑を掛けていることに責任を感じ」休業を発表。暗に仲介を認めたことになった。外堀が崩れ始めた松本城。当の城主、松本は<事実無根なので闘いまーす>とXに投稿。裁判に向け臨戦態勢に入ったと思われるが、主張する事実無根はいったいなにを指すのか。

 女性を呼んで高級ホテルのスイートルームでパーティーがあったのは事実。残るは複数の女性が主張する「性を強要された」ことに対して「合意のうえ」が争点になると思われる。

 キャスターの安藤優子は14日の「ワイドナショー」で「密室の中の出来事なので当事者しかわからない。第三者が口を挟むのはナンセンス」と語った。男女の密室の出来事で筆者が思い出すのが劇作家の梶原一騎氏(故人)と愛人とおぼしき女優との関係の取材をした時のやりとり。私の持っている材料は梶原氏の部屋に女性が泊まった目撃談。梶原氏は「僕と女性がセックスしているのを見たのか」と追及してきた。

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