湯原昌幸さんが今もクリフ・リチャード「ダイナマイト」を歌い続ける理由

公開日: 更新日:

芸歴60年、喜寿、結婚40年の記念曲「たそがれロマン」


 今年は芸歴60周年、77歳になりました。結婚40周年。僕はこれまで自分のことを器用貧乏と言ってきました。司会、お芝居、コメディーとなんでもやってこの業界にしがみつき、楽しんできた。普通、この年になって周年とかになると、多くは自分なりのマイウエーを歌いたがるものです。僕はそれが絶対に嫌でね。僕ら流行歌手は元々、流れに乗りながらいずれ消えていく存在です。それなのに、自分の歴史みたいなものを人に聴かせるなんておかしい、そんな必要はない。臨機応変、ケース・バイ・ケースで生きていくだけです。

 さて、そこで何を歌うか。誕生日の翌日の3月6日リリースということだけフィックスしました。曲はあれがいいこれがいいとなって、年明けまで待ちました。そんな時に、事務所の社長が同じ事務所のビリー・バンバンの「また君に恋してる」を作曲した森正明さんでいいんじゃないかとなって、できたものを由美子と2人で聴きました。一緒に泣きましたね。これはいいと。

「また君に恋してる」のにおいもあるし、懐かしい感じもするし、サビのインパクトもすごい。歌謡曲や流行歌の王道のような曲だと思いました。聴いてみると、いろんな仕掛けがタップリあるのがわかります。こんなに自信がある曲は僕にとって初めてかもしれない。喜寿になって、ラブソングを歌ってもいいじゃないですか。

 2人で泣いて、由美子はこれが売れるまでもう泣かないって言っています。カラオケが好きな人はぜひ、この曲で盛り上がって欲しいですね。

(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)

◆3月6日 新曲「たそがれロマン」リリース 「湯原昌幸 ベストアルバム」、湯原昌幸・荒木由美子の共著「夫婦力 22章」発売中。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

  2. 2
    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

  3. 3
    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

  4. 4
    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

  5. 5
    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

  1. 6
    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

  2. 7
    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

  3. 8
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  4. 9
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10
    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」

    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」