著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

両親は小学教師 根は真面目な性格から来るホリケンのアーティスト気質

公開日: 更新日:

 芸人には大きく分けて2種類のタイプがある。それは笑いの「量」を重視するか、「質」を重視するかだ。平成ノブシコブシの吉村は自分は前者だと言って、どんなことをしても笑ってもらうのが大事だという。それに対してホリケンは「俺はちょっと違う」と持論を語る。

「自分のやりたいことをやりたい」「すっげぇウケても、恥ずかしいなとか、もうなんだよこれっていうので笑いを取ってもうれしくない」(テレビ朝日系「ロンドンハーツ」21年5月11日)と。

 ギャグに関しても「中途半端に合わせにいっちゃってシーンとなったとき、恥ずかしいよね。引きつっちゃう。自分がやりたいことをやってシーンとなったときは、逆に気持ちいいよね。ウケたときと同じぐらい」(同前)と、真面目さから来るアーティスト気質がうかがえる。

 今でもホリケンは「有吉の壁」(日本テレビ系)などのような「お笑い力」が試される場に、若手に交じって出演している。その理由を「そういうオファーしか来ないから」とはぐらかすが、ホリケンはしみじみとこう付け加えた。

「その仕事が終わって、いつも行く喫茶店で雑誌読んでアイスオレ飲んでる時に、ああ、幸せだなと思うんだ」(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年6月14日)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が