著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

勘三郎さんの夢が結ばれた勘九郎さんの「俊寛」 勘太郎を襲名した七緒八くんの成長に感動

公開日: 更新日:

 盟友であった中村勘三郎さんが亡くなって今年で十三回忌。

 追善の興行が各地で行われている。そのひとつが三島村歌舞伎「俊寛」で、先日NHKで放送された。

 平清盛討伐の謀略のため鹿ケ谷に集った罪で鬼界ケ島に流罪となった俊寛と康頼、成経の3人が、ボロボロの姿になりながら、ひたすら赦免されて都に帰れる日を待っている。若き成経が海女の千鳥を妻にすることになり喜んでいると、そこに御赦免船がやって来る。しかし、妻の千鳥は乗せられないと言われ、俊寛は使いの侍を斬り、1人残って代わりに若き夫婦を船に乗せてやる。出て行く船を追い、悲壮な孤独感と共に涙ながらに「おーい、おい、おい」と叫ぶ俊寛。

 この舞台となった鬼界ケ島は、鹿児島県の南西諸島にある硫黄島(第2次大戦の舞台となった硫黄島とは別の島)であるといわれ、島には海に向かって叫ぶ俊寛の銅像が立っている。

 この地を訪れた勘三郎さんが、「ぜひここで実際に演じたい」と発案し、前代未聞の本物の海と船を使った大野外劇が公演されることになった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」