著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

水野晴郎さんは打ち合わせの段階から、映画を語ることの“喜び”や“うれしさ”に満ちあふれていた

公開日: 更新日:

「いやぁ~映画って本当にいいもんですね~」の決めゼリフでおなじみだった、映画評論家の水野晴郎さんに初めてお会いしたのは30年近くも前のことでしょうか。「水曜ロードショー(後に金曜ロードショーに移動)」の姿そのままに、満面に笑みをたたえてテレビ局の楽屋へいらっしゃいました。

 打ち合わせの段階から「映画のことならなんでも聞いてください。こうして映画のことをしゃべらせていただけるなんて幸せですね」と楽しそうでした。ここまで“喜び”“うれしさ”に満ちあふれている方は初めてだったのでよく覚えています。

 映画の宣伝マン時代には「原題をそのまま訳してもなかなかピンとこないんですね。だからいろいろ考えましたね」。で、生まれた邦題が「史上最大の作戦」「夕陽のガンマン」「追想」など今なお名作として残っているものばかり。第2次世界大戦の連合国軍のノルマンディー上陸作戦を描いた超大作「ザ・ロンゲスト・デイ(原題)」は、「日本人には思い入れがないからストレートに訳してもインパクトがないな~と思って『史上最大の作戦』にしたんです」。007シリーズでも「007危機一髪」をもっと印象付けたいなと思って「日本語としてはおかしいんだけど『危機一“発”』に変えてみたんですね」とうれしそうに話しておられました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ