著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

“多芸はすげぇ”今に導いた 声優・木村昴「ジャイアンの呪縛」

公開日: 更新日:

「『コンプラ、ゴリ守り声優』って名乗ってます(笑)」
 (木村昴テレビ東京系「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」3月1日放送)

  ◇  ◇  ◇

 いまや本業の声優のみならず、さまざまなジャンルで活躍している木村昴(34)。代名詞となっている「ドラえもん」(テレビ朝日系)のジャイアンを筆頭に「おはスタ」(テレビ東京系)のメインMC、「天才てれびくん」(NHK・Eテレ)のナレーション、そして特撮シリーズにも出演。あらゆる子供向けの番組に関わっていたことから、一時SNS上で「木村昴避けて育つの無理説」という言説が流れたという。それゆえ、「わずかなほころびで、すべてを失うだろうな」と、自らを律していた。そんな自分を表した言葉を今週は取り上げたい。

 幼少期はドイツで過ごし、7歳の頃から日本に住み始めた木村は、日本語の練習も兼ねて児童劇団に入った。生来のお調子者だった彼は、クラスメートに自慢したいという一心で「ドラえもん」の新声優オーディションに参加した。まさか合格するとは思っていなかったが、見事ジャイアン役を射止めると、当然のように同級生からは「ジャイアン」、後輩からも「ジャイアン先輩」と呼ばれるようになった。やがて「ジャイアンとして生きていく覚悟」ができてきた(マイナビ「マイナビニュース」2019年4月19日)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?