著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

コロッケのプロ意識には鳥肌が立つほど 語っていた3つの「エンタメ哲学」

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 今年、芸能生活45周年を迎えられた、ものまね界のレジェンド・コロッケさん。初めてお会いしたのは20年以上も前のこと。高校時代から郷里・熊本のショーパブに出演して人気を博し、本格的にプロを目指していた頃、赤塚不二夫さん、タモリさん、所ジョージさんにものまねを見ていただける機会があったそうです。そこで所さんから「よく似てるんだけど、おもしろくないな」と指摘されたそうです。「反発を感じることはなく、素直に、おもしろくしなきゃこの世界では生き残れないんだと思いましたね」と素直に受け止め、今の“コロッケものまね”の原点になる金言だった、とおっしゃっていました。

 ものまねの対象は、自分の好きな人、興味のある人だけ。その人を徹底的に観察して、最初は普通にまねをするところから始めて、どんどんデフォルメして、その人が言わなそうなこと、やらなそうな動き、を次々に足していく。だからコロッケさんのものまねは“完成版”ではなく“発展途上版”で日々、アップデートしている。常に進化しているから、何度ライブを見ても、毎回新鮮で期待を裏切らないのだそうです。

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