自身で道を切り開く趣里に、水谷は決して干渉しようとはしなかった。明治学院大に通いながらも、まだバレリーナへの道をあきらめていなかったが、医師から「以前のようには踊れない」と宣告され未練を断ち切った。将来を模索する中、軽い気持ちで演技学校をのぞくと、すっかりその魅力にはまった。「3年B組金八先生ファイナル」(TBS系)のオーディションに合格。「娘の芸能界入りには反対だったようですが、水谷は口を出さなかった」(前出の記者)という。以降も次々に仕事が決まり、大学は中退。女優として羽ばたいていくことになる。