緒形直人、中井貴一、佐藤浩市…名優のDNAを受け継いだ3人の息子たちの現在地
中井貴一は唯一無二の存在
名優のDNAを受け継いだ俳優には「続・続・最後から二番目の恋」(フジテレビ系)の中井貴一(63)もいる。父・佐田啓二は戦後日本の映画界を代表する名優であり、松竹映画の黄金期を支えた銀幕の大スター。37歳の若さで自動車事故で亡くなり、その時貴一はわずか2歳半。シリアスな演技派も飄々としたコミカルな役柄もお手のもの。唯一無二の存在感で視聴者を魅了する。
佐藤浩市(64)もいる。最近、エラく老けていて驚いた。中井と同年代なのにあまりにも老け過ぎでなにかの役作りか。父の三国連太郎は役への執念は凄まじく、映画「異母兄弟」では上下の歯を10本抜いたという逸話があるほど。
後年は「釣りバカ」のスーさんとして親しみある役も演じたが、私が子供の頃、百恵ちゃんのドラマで怖い父親を演じていて、その迫力で見るのをやめたほど。
ちなみに孫の寛一郎は大河「べらぼう」で富本節の2代目太夫、富本豊志太夫を演じ、評判がよかった。三国、佐藤と受け継がれたDNAのたまものかも。
大物の息子がしっかりDNAを受け継いで物語を面白くしてくれているのはありがたい。