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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

日本三大「七光息子」の今後を占う…ミスター死去でも明るい長嶋一茂の将来

公開日: 更新日:

生まれながらの品のよさに加えてミスター譲りの華もあり…

 一茂は愛すべきバカ息子とでもいうべきか。偉大なるミスターが亡くなり真っ先に自宅に弔問に訪れたのが盟友である王貞治。その映像がニュースなどで流れたが、次女の三奈さんの隣にいる一茂を見てほっとした人もいたのでは。

 というのも、長嶋家と一茂には長年の確執があると囁かれていた。一茂はてっきり出禁かと思われたからだ。雨の中、兄妹仲よく王さんを見送る姿に感動を覚えそうになったが、Tシャツ姿の一茂に仰天。桃色? 紫?のなんとも微妙な色合いで今、それを着るかと。

 とはいえ、公式コメントや6日、レギュラー出演する「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で語った父への思いを聞くと一茂なりの葛藤もあったようで、ただのバカボンではないのがわかる。

 一茂は「モーニングショー」の曜日コメンテーターのほか「ザワつく!金曜日」(同)、「出川一茂ホラン☆フシギの会」(同)、「一茂×かまいたちゲンバ」(日本テレビ系)のレギュラー番組を持っている。そこらへんのタレントより、よっぽど売れっ子なのだ。

 コンプラが厳しく、萎縮するタレントが多いなか、自由奔放な行動と言動が際立つ一茂。しかもハワイに長期滞在するためにレギュラーを休むなどの気ままが許されるのが一茂。人徳か。

 9日の「一茂×かまいたちゲンバ ゴールデン2時間SP」で寿司屋に行った際も握りを1カン食べただけで、職人に「あなた天職だと思いますよ。(自分は)超一流のものしか食べてきてないから、1カン食っただけで全部わかる!」と言ったのだが、これがちっとも嫌みに感じない。

 生まれながらの品のよさに加えてミスター譲りの華もありか。今のテレビにはますます必要になる予感。愛すべき国民的バカボンかも。

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