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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

フジはキムタク祭り…過去の栄光にすがり“懐かし映像鑑賞会”で手を抜くテレビの末期症状

公開日: 更新日:

 14日のフジテレビ系土曜プレミアム「小泉孝太郎かまいたちの芸能人テスト」を見た。タイトルに「テスト」とついてはいるが、中身は「懐かし映像観賞会」。出演者も小泉とかまいたちのほか回答者として石原良純、清水ミチコ、勝俣州和、さらば青春の光の森田、柏木由紀池田美優3時のヒロイン・かなでら。

 最近も7日「新しいカギ2HSP!昭和平成の名曲で早押しバトル!土八先生&高校生クイズ何問目」、12日「ミュージックジェネレーション★令和世代に刺さった昭和・平成のラブソング★」、17日「今夜はナゾトレ 昭和・平成・令和!学べる超貴重映像50連発★山手線&懐かしCM」などなど。とくにフジが多い気がする。

「小泉&かまいたち」のオープニング「平成モンスターアイドルクイズ」では「日本のアーティストでシングル1位獲得数一番多いのは?」が出題された。正解は嵐でその数なんと54! 次は「97年デビューのKinKi Kidsのデビュー曲『硝子の少年』を作曲したある大物ミュージシャンは?」だったが、答えはもちろん山下達郎だ。

 そんなふうに進行していくが、音楽パートの映像がほぼレコード会社から提供されるミュージックビデオ。フジの音楽番組に出演した際の独自映像を使うならまだしも、延々とMVを流すだけ。映像を探す手間まで惜しむとは呆れてモノが言えない。「アーカイブ」の有効活用という大義名分を通り越し、明らかな「手抜き」だ。

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