6月も歌舞伎座は尾上菊五郎・菊之助の襲名披露…世代交代のみならず子ども世代の成長も披露

公開日: 更新日:

 前月に続いて6月の歌舞伎座も尾上菊五郎・菊之助の襲名披露。市川團十郎・中村梅玉が前月に続いて客演し、坂東玉三郎に替わって片岡仁左衛門・愛之助らが出ている。昼の部は尾上右近・中村隼人たち若手による舞踊劇『元禄花見踊』で華やかに開幕。

 襲名する二人が出るのは『菅原伝授手習鑑』。

 まず「車引」で菊之助が梅王丸をつとめる。もはや子役ではない。これに合わせるように、松王丸に中村鷹之資、桜丸に上村吉太朗、杉王丸に中村種太郎と若手が揃った。今回の襲名披露は七代目から八代目への世代交代を示すだけでなく、その子どもの世代の成長を披露するというコンセプトがはっきりと分かる。

「寺子屋」では八代目菊五郎が松王丸で、片岡愛之助が武部源蔵。この組み合わせは前年3月以来、二度目。八代目は前年、共演機会の少なかった同世代の役者たちと次々と共演し、いわば相手役探しをしていた。そのなかから、「寺子屋」と愛之助を襲名披露に選んだのは、手応えを感じたからだろう。いつものように菊五郎は理知的かつ冷静沈着に演じるが、悲しみの爆発は前年よりは激しくなっていたと感じた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 2

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  3. 3

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  4. 4

    和久田麻由子「news LOG」がワイドショー化にシフト…番組コンセプト“置き去り”構成ガラリの是非

  5. 5

    芥川賞作家も貧困を訴える厳しい現実…吉本ばななの赤裸々エッセーが波紋、柳美里も「時々、家の電気が止められる…」の衝撃

  1. 6

    皇室典範改正のタイミングで…愛子さまに「海外留学」説が浮上

  2. 7

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  3. 8

    森保ジャパン21日のチュニジア戦は「勝利が絶対条件」 初戦圧勝のスウェーデンが決勝T進出の脅威に

  4. 9

    任侠界も騒然…当局も確認に走った超大物極道トップの死亡説

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真がファンから支持されるワケ 日本&カナダの“組織票”で球宴スタメンなるか