杉浦幸さんには「2つの転機」が…「ヤヌスの鏡」主役デビュー、そして母親の死を語った

公開日: 更新日:

来年1月でデビュー40周年

 振り返れば、2019年に母がある難病にかかり、コロナ禍の間に介助から介護に変わっていきました。自粛で仕事がストップした3年ほど、ずっと母の面倒を見ていました。その間に病状も安定していたようですが、急に進んだらしいんです。難病だから進み具合が目に見えないし、お医者さんもわからず、いつものようにご飯を食べさせてお風呂に入れての日々だったのに、本当に急に亡くなってしまったんです。

 先ほどお話ししましたアイドルのデビュー時と共通していることがありました。すごくしんどい時には人前でまったく笑えなくなること。でも、笑わなきゃいけない。2度とも「笑うってこんなに大変なんだ」とすごく感じました。

 これほどしんどい感覚は37年間忘れていたんです。だから、この2つはしんどさを乗り越えたという意味でもターニングポイントでした。

 デビューの時は母が支えてくれて、私が「ごめんね、迷惑かけて」と言っていて、私が支えた介護生活では母が「ごめんね、迷惑かけて」と言っていました。でも、コロナ禍にずっとお世話できたことは、今思えばよかったのかなと。

■「湘南爆走族」むらさーさんとのインターネットラジオ出演

 今は「湘南爆走族」で共演した、むらさーさん(丸川角児役の村澤寿彦)とのインターネットラジオを毎週オンエアしていますし、来年1月が40周年なのでライブができたらいいなと。今、80年代アイドルが人気なので歌う機会があり、うれしいです。

 テレビで歌うのは楽しいけど、ちょっとドキドキしますね(笑)。

 (聞き手=松野大介)

▽杉浦幸(すぎうら・みゆき)1969年4月、東京都出身。85年「ヤヌスの鏡」(フジテレビ系)でデビュー。シングル「悲しいな」がヒットし、トップアイドルに。現在ネットラジオ「幸&むらさーの月曜から乾杯!」(RadiCro、月曜午後9時)。出演情報は杉浦幸オフィシャルブログで。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  5. 5

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  1. 6

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  2. 7

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  3. 8

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」