(36)嘘をつくと大変なことになるよ

ちいさな檻のように狭い不動産屋で、三人はしどろもどろに語る店主の笹谷の前に並び、座っていた。
庄子はじっと年配の店主を見つめ、口を開く。
ここは庄子の得意分野だろう。林檎は思った。
「笹谷さん。おかしいじゃねえか。半年前に、あの部屋は借りられたんだな?」
…
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