「う、ふ、ふ、ふ、」のEPOさんは沖縄に移住 畑で野菜や果物を育て、夕方から海で泳ぐ日々
休みもなく働いて身も心もボロボロだった売れっ子時代。今は楽しいことしかしない
夫は同い年の俳優・宮川雅彦さん。43歳のとき、ミュージカルで共演して知り合い、2008年に結婚。宮川さんは現在、EPOさんのマネジャーも務めている。
「ずっと結婚はしないと思っていたのでまさかするとは。結婚を決めた自分に驚いています(笑)。夫は周りに流されない、まっすぐで優しい人。私の話をよく聞いて、応援してくれる人です」
音楽活動をしながら、06年から4年間、米マイアミにある「バーバラ・ブレナン・スクール・オブ・ヒーリング」に夫とともに留学。全米催眠療法協会認定催眠療法士などの資格を取得し、帰国後は資格を生かしてカウンセリングなども行っている。
「実母との葛藤や『売れる音楽を作らなきゃ』というプレッシャーなどから、20代の終わりに体を壊してしまって。それをきっかけに私自身がカウンセリングを受け、自分のものの考え方と向き合いました。すると、どんどん心が楽になり、体調も良くなっていったんです。それで、もっと心理学や心理療法を学びたいと思い、留学しました。46歳で留学だなんて、勇気があったと思います(笑)」
さて、EPOさんは、世田谷区の都立松原高校在学中、音楽プロデューサーにスカウトされ、東京女子体育大学進学後の80年、シングル&アルバム「DOWN TOWN」(RCAレコード)でデビュー。「PARK Ave.1981」「土曜の夜はパラダイス」「う、ふ、ふ、ふ、」などがCMソングや「オレたちひょうきん族」のエンディング曲に起用され、ヒットを連発した。
「当時はやりたい音楽が自由にできず、休みもなく働いて月給8万円。なぜ私ばかりがこんなに働かなくちゃいけないのか、と身も心もボロボロでした。でも、今は考え方が変わりました。当時は私自身が“EPOはこうでなきゃいけない”と思い込んでいたんです。20代後半に英国へ行ったり、40代で米国で学んだりしたことで、自分の人生を自分で選択することに恐れがなくなりました。今は楽しいことしかしていない(笑)。45周年ライブでは私だけでなく、集まったファンのみんなも、健康で45周年を迎えられたことを、一緒にお祝いしたいと思っています」
9月19日「LINE CUBE SHIBUYA」(東京)、21日「サンケイホールブリーゼ」(大阪)で、「EPO ベスト・ヒット・ライヴ 45th Anniversary PARTY!!」を行う。
(取材・文=中野裕子)