米国旅行で実感…サンフランシスコ中心部で進む空洞化と薬物汚染の深刻

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 7月上旬にかけてアメリカを旅した。最初の訪問地であるサンフランシスコでは、実証実験が行われている無人タクシーに乗車した。筆者が体験したのはWaymo(ウェイモ)である。

 スマートフォンアプリで呼び出すと、数分で車両が近くまでやって来る。車のそばに立ち、再びアプリで解錠すれば、ドアが開き、乗り込んだ途端、設定した目的地へと静かに走り出した。

 不安であったが、車線変更や右左折も自然で、乗車から数分で無人であることを忘れるほどスムーズな運転であった。途中、交差点で緊急の消防車両が通過したが、周辺の車よりもいち早く反応して進路を譲っていた。ここまでの完成度に達していたことには驚くばかりである。このペースであれば、数年もすれば世界中で自動運転が定着するだろう。

 米国ではすでに数社がウェイモと同等の自動運転技術を有しており、一部都市で乗客を乗せた商業運転を実証中である。テクノロジーに詳しい記者は、「乗客を乗せたりはしていないが、日本でもすでに公道で実験中である。米国とは道路事情がまったく違うため、少し時間はかかるだろうが、根本的な技術は変わらない。いずれ自家用車を持つ人は減り、都市構造は大きく変わるだろう」と予想している。

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