米国旅行で実感…サンフランシスコ中心部で進む空洞化と薬物汚染の深刻

公開日: 更新日:

 7月上旬にかけてアメリカを旅した。最初の訪問地であるサンフランシスコでは、実証実験が行われている無人タクシーに乗車した。筆者が体験したのはWaymo(ウェイモ)である。

 スマートフォンアプリで呼び出すと、数分で車両が近くまでやって来る。車のそばに立ち、再びアプリで解錠すれば、ドアが開き、乗り込んだ途端、設定した目的地へと静かに走り出した。

 不安であったが、車線変更や右左折も自然で、乗車から数分で無人であることを忘れるほどスムーズな運転であった。途中、交差点で緊急の消防車両が通過したが、周辺の車よりもいち早く反応して進路を譲っていた。ここまでの完成度に達していたことには驚くばかりである。このペースであれば、数年もすれば世界中で自動運転が定着するだろう。

 米国ではすでに数社がウェイモと同等の自動運転技術を有しており、一部都市で乗客を乗せた商業運転を実証中である。テクノロジーに詳しい記者は、「乗客を乗せたりはしていないが、日本でもすでに公道で実験中である。米国とは道路事情がまったく違うため、少し時間はかかるだろうが、根本的な技術は変わらない。いずれ自家用車を持つ人は減り、都市構造は大きく変わるだろう」と予想している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差