かつては自民党が“要望書”を送付…テレビ局の担当者が「政権批判」して飛ばされたことはあるのでしょうか?
■事務所社長を怒らせたら……
まあテレビ局も会社ですので、人事異動になった理由とか、上司は何も教えてくれません。だから「たぶん飛ばされたんだろうな」と思いましたけど、いまだに自分でも「あの配置転換が、左遷とか懲罰人事だったのか。それとも違うのか」ははっきりとは分からないままです。ただ、辞令が出た直後に、局の偉い先輩と廊下ですれ違ったら、笑いながら「お前、やっちゃったな」と言われましたので、たぶんあれは「大切な事務所を怒らせたので飛ばされた」で間違いないのでしょう。
ま、そんな感じですから「政権批判して飛ばされた人がいるか」と言われたら、正確な答えとしては「たぶんそんな人がいそうです」という感じになりますね。局員は何かやらかしたら「理由も言われず、闇に紛れて飛ばされる」んです。そして、それが怖いからみんな上司の顔色をうかがい、外部の有力者に忖度して、守りの姿勢で仕事をするんです。
放送業界は、いわば「村社会」です。そして村人である業界人は、暗黙の「村の掟」に従って密かに「村八分」にされるのです。理由のはっきりしない人事異動こそが、テレビの闇を深くしているのかもしれませんね。