「時代に挑んだ男」加納典明(31)命がけで撮ってきた写真を持ち込み、杵島隆先生に弟子入りを許された
増田「平凡パンチの仕事も入るようになったと」
加納「いや。きっかけはアサヒカメラ*だよ」
※アサヒカメラ:1926年創刊の名門写真誌。朝日新聞社(2008年からは朝日新聞出版)が出していた。2020年にコロナ禍で大打撃を受けて休刊した。写真界の芥川賞ともいわれる木村伊兵衛写真賞も主催していた。
増田「そうだ。そうでしたね」
加納「まだ写真雑誌がしっかりしている頃でね。アサヒカメラとかカメラ毎日とかけっこう売れてる時代。そのアサヒカメラに、フランスから来てたパントマイマーを撮った写真が掲載されて」
増田「テオ・レゾワルシュでしたね」
加納「あの写真で一気に知られてね。いろんなメディアの編集者が絶賛してくれて連絡があって、平凡出版の石川次郎からも連絡があって」
増田「いよいよ加納典明の夜明けが始まるわけですね」