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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

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「入所前からキッズダンサーとして活躍。日々の生活リズムを整えることに慣れ、仕事と勉強の両立がうまくできていた。中学に進学してからも成績は良く、学年で2番だったといいます」と話すのは旧ジャニーズ事情にくわしい芸能記者。日大第一高校に内部進学したが、在学したのはわずか1カ月だけだった。

 高校に上がる前の1月、滝沢秀明氏(現TOBE代表)の進言を受けたジャニー喜多川社長に命じられSnow Manに電撃加入。最初からセンターに抜擢された。この時点で通常の高校生活を送るのは難しいと予想されたが、学業はしっかりしたいと内部進学したのだった。しかし、ドラマ主演のオファーも入り、通学はすぐにままならなくなった。結局、旧ジャニーズ事務所の所属タレントの多くが在学した堀越高校トレイトコースに編入した。

「ここでも勉強はおろそかにせず、仕事の合間に学校に顔を出し、しっかり3年で卒業。通信課程とはいえ、早大にまで合格してしまった」

 どんどん忙しくなっていく姿をウオッチしてきた芸能記者はその奮闘ぶりに驚く。ただ、早大を順調に卒業できるかは別問題。一般選抜で入ってきた学生と同じように、決められたカリキュラムを修了する必要がある。「脱落しないようにeスクールでは教育コーチをつけ各学生をサポートしている」(前出の元教授)というが、約4割が途中でやめている。

 フィギュアスケートで冬季五輪2連覇を果たした羽生結弦氏(30)は上限の8年かけて卒業した。ラウールもこの先輩に続けるか、正念場である。

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