「ばけばけ」高石あかりも岡部たかしも池脇千鶴も好演…NHK大阪の朝ドラはなぜ面白い?
新しい朝ドラ「ばけばけ」(NHK)がスタートして3週間。松江を舞台に小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻セツをモデルに描くふじきみつ彦のオリジナル脚本だ。ヒロイン松野トキを演じるのは高石あかり。「ベイビーわるきゅーれ」でのダブル主演(もうひとりは伊澤彩織)やドラマ「御上先生」の生徒役などでその演技力は保証済み。
もっとも「ブギウギ」の趣里、「虎に翼」の伊藤沙莉、「おむすび」の橋本環奈、「あんぱん」の今田美桜と続いたヒロインの中では断トツに知名度は低い。しかし、びっくりだったのは髙石の新人らしからぬ演技。初々しい演技を期待していたらとんでもない。その安定感たるや。
トキの父を演じるのは岡部たかし。「虎に翼」に続き2度目の父親役だが、この役は岡部しか考えられないほどハマっている。他にも母の池脇千鶴、祖父の小日向文世、さらには堤真一や北川景子と演技達者が揃っていて、画面にくぎ付けになることしばしば。
今週は「マッサン」の妻エリーを演じたシャーロット・ケイト・フォックスも登場。この先には映画「国宝」で注目の吉沢亮も登場する。