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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「みんなが見たい」の信念から 太田光は一人で責任をかぶっても「事件」を起こす

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「緊張してんの!」
 (太田光TBS系「お笑いの日2025」10月11日放送)

  ◇  ◇  ◇

 今年のTBS系「お笑いの日」では、明石家さんまと太田光による夢のコラボレーション漫才が実現した。コンビ名は、それぞれの年齢を示した「古希還暦」。司会の濱家隆一に呼び込まれるやいなや、太田はいつものように客席に飛び込んで行き、濱家に取り押さえられる。仕切り直して漫才を始めると、自己紹介で「ビートたけしです」とボケようとするも、噛んでしまった。それをさんまにツッコまれ、叫んだ一言が今週の言葉だ。

 そもそも、このコンビが実現したのは、スタッフに相談された太田の事務所タイタンの社長・太田光代が、半ば冗談で「例えば、さんまさんとか」と名前を出したのが発端だった。それを真に受けたスタッフがさんまと交渉。太田本人の知らぬ間に、いつしか「太田さんがどうしても、さんまさんとやりたいと言っている」というふうに伝えられ、ブッキングに成功したという(TBSラジオ「爆笑問題カーボーイ」2025年10月14日)。

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