著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(59)「米倉涼子を撮りたい。疑惑の真偽はともかく人間としての…」

公開日: 更新日:

「昔、街で会ったことがあるけど、今が一番奇麗じゃないか」

加納「撮ってみたいね。彼の中身を写真に写してみたい。感性みたいなのをね」

増田「世間は『典明は女のヌード』という決まり切った見方をしますけど、男も撮ってますよね。先日おっしゃっていた石原慎太郎とか。あと、井上陽水*とか、桑田佳祐とか」

※井上陽水(いのうえようすい):1948年福岡県生まれ。シンガー・ソングライター。1969年にアンドレ・カンドレの名でデビュー。1971年に井上陽水の名で再デビューして大ブレークした。吉田拓郎とともに1970年代から日本のフォーク音楽界を牽引した。

加納「男を撮るのは嫌いじゃない。どっちかというと男の方がある意味通じやすい。感性がすっきり見えるというか。通じやすいというか、面白い。やっぱり女性はいろんな意識をするわけじゃないけど、ワンクッション、何かそれぞれあるし。被写体としては面白いけど、感性を撮るなら男だな。うん」

増田「女性だったら今、誰を撮ってみたいですか」

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