「時代に挑んだ男」加納典明(54)共感されないことに快感がある。やばいでしょ、1億総共感の社会は
作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
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増田「それこそ、ショーン・ペンも何かで叩かれてましたね。娘に説教されたと報道されてましたよ『父さんは古い』って」
加納「でも『古くて結構』って言ってやりゃいいじゃないですか」
増田「大らかに構えていればいいと」
加納「脅威を覚える実存ではないよね。俺は実存にあって感じたいし、人に会って驚きたいし、感心したいし、感銘したいし、ジェラスも覚えたいし。人間の持ってるそういった感情レベルのこと、意識レベルのこと、そういうものが生まれるような相手だといいよね。実存力というか」
増田「その戦いの中で、人間関係とか友人とかできるはずなんですけどね。今の子たちどうなんですかね」