葵わかな&神尾楓珠「すべ恋」は“オトナ泣かせ”で静かな人気 苦戦続くテレ朝系“日10”にひと筋の光

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「地上波の連ドラを見る層と、原作を支持したタイパ重視の層がリンクしていないので、視聴率での苦戦は想定していました」と語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「でも見始めたらハマる人も多いようです」と、こう続ける。

「原作の“140字の恋物語”の空気を自分なりに咀嚼(そしゃく)して群像劇の連ドラにまとめ上げるというのは、難しい作業。ちょっと強引だったりありきたりな展開は、言い換えれば“恋愛ドラマの王道”を踏襲しているとも言えます。その中で、一人ひとりの“恋の終わり”に丁寧に寄り添うという姿勢は、伝わる人には伝わるんじゃないかな。第6話で山下幸輝さんと大塚萌香さんが見せた、神尾さんの両親の33年前の“恋”も良かった」

 さらに、脚本を担当している三浦希紗氏について、亀井氏は「ストレートなセリフで泣かせるというよりも、語りすぎずに静かに心に響く余韻を重視するタイプなのかな、と思います。例えば、市川由衣さんの役どころ。王道の恋愛物なら“闇落ちキャラ”として再登場するはずですが、その気配がない。だからこそ、静かな“恋の終わり”がシンプルに心に染みるのでは。個人的には、脚本家の自己主張が見え隠れした『silent』(2022年フジテレビ)よりも好きですね」

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