相手に届く声に必要な4つのポイント…目を見て話すと「最適な声量」になる
話す力・聞く力編(4)
「もっと声を良くしたい」──そんな相談を受けることがあります。
では「良い声」とは、どんな声のことをいうのでしょうか。美しい声? はっきりした声? アナウンサーや声優のようなプロの声?
実はそのどれとも限りません。アナウンサーや声優は専門の訓練を受け、その声で仕事をしています。私たちに求められるのは、そうした「プロの声」ではなく、相手が聞き取りやすく、感じ良く伝わる声。
今回は、相手に届く声に必要な4つのポイントを解説します。
①声の大きさ
どれだけ重要な話でも、相手に聞こえなければ何も伝わりません。反対に、必要以上に大きな声は、うるさいだけでなく、相手に圧を与えてしまうことがあります。
人は目線の先に声が届くといわれています。大きい会場で話すなら、第一声はいちばん後ろの人に語りかけるつもりで声を出すと、全体にちょうどよく届きます。一対一では、目の前の相手を見て話すと、その人に最適な声量になります。距離や状況に合わせて声の大きさを調整することが、聞き取りやすい声づくりの基本です。


















