「関係人口の時代」田中輝美著

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「関係人口の時代」田中輝美著

 政府の人口減少問題への取り組みは、地方から東京への人口流出を食い止める「地方創生」が主だった。自治体の多くも都市から移住者を呼び込んで定住人口を増やす移住・定住政策を推進。観光振興に力を入れる自治体も増え、競争が激化する一方で、これらの政策ではパイを奪い合っているだけに過ぎなかった。

 そこで近年、注目されているのが定住でも観光客などの交流でもない「関係人口」だという。関係人口とは、特定の地域に愛着を持ち商品を買って応援したり、定期的に通って住民と親しくなったり、イベントやお祭りを手伝ったりする=「観光以上、定住未満」の人たちをいう。人口減少が進む地方の新しい担い手と期待される関係人口の各地の事例を紹介しながら、その現状と課題、未来への展望を論じる。 (中央公論新社 1056円)


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