MAGA派議員がトランプ大統領と決裂…「エプスタイン・ファイル」めぐり支持基盤の動きに急展開
エプスタイン・ファイルの公開を拒んできたトランプ大統領が、突然、方向転換した。公開を求める世論に加え、支持基盤を代表する一部のMAGA派議員の反発に押される形となった。こうした動きが、政権の先行きに影響を与えかねないとの見方も広がっている。
富裕な実業家だったジェフリー・エプスタイン氏は、未成年者への性的暴行などの罪で逮捕され、2019年に拘置所で自死した。「エプスタイン・ファイル」とは関連の捜査資料の総称で、クリントン元大統領やビル・ゲイツら政財界の著名人の名前が含まれる可能性が指摘されてきた。
選挙運動中は公開に前向きだったトランプ氏だが、就任後は一転して慎重姿勢に。これに対し、民主党と一部の共和党議員が公開を義務付ける法案を提出、今月18日の採決へと進んだ。
ところが、ここで大統領の態度は一変。法案支持を表明したため、法案は圧倒的多数で可決された。
政権には30日以内の公開義務があるが、司法省はクリントン元大統領に対する捜査に乗り出しており、公開が遅れるのではないか、黒塗り部分が増えるのではないかとの臆測も広がっている。そもそも公開は大統領の一存でいつでも可能なため、犠牲者支援団体は一刻も早い公開を呼びかけている。


















