著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

MAGA派議員がトランプ大統領と決裂…「エプスタイン・ファイル」めぐり支持基盤の動きに急展開

公開日: 更新日:

 エプスタイン・ファイルの公開を拒んできたトランプ大統領が、突然、方向転換した。公開を求める世論に加え、支持基盤を代表する一部のMAGA派議員の反発に押される形となった。こうした動きが、政権の先行きに影響を与えかねないとの見方も広がっている。

 富裕な実業家だったジェフリー・エプスタイン氏は、未成年者への性的暴行などの罪で逮捕され、2019年に拘置所で自死した。「エプスタイン・ファイル」とは関連の捜査資料の総称で、クリントン元大統領やビル・ゲイツら政財界の著名人の名前が含まれる可能性が指摘されてきた。

 選挙運動中は公開に前向きだったトランプ氏だが、就任後は一転して慎重姿勢に。これに対し、民主党と一部の共和党議員が公開を義務付ける法案を提出、今月18日の採決へと進んだ。

 ところが、ここで大統領の態度は一変。法案支持を表明したため、法案は圧倒的多数で可決された。

 政権には30日以内の公開義務があるが、司法省はクリントン元大統領に対する捜査に乗り出しており、公開が遅れるのではないか、黒塗り部分が増えるのではないかとの臆測も広がっている。そもそも公開は大統領の一存でいつでも可能なため、犠牲者支援団体は一刻も早い公開を呼びかけている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール